転職はうつ病でも実現できる？転職が実現できる理由や転職の実現方法を紹介！

転職希望者

現在うつ病を抱えており、転職を検討している。

今まで人間関係の苦痛や働きづらさを感じていて、次の転職は成功するのか不安でいっぱい。

うつ病と上手に付き合い、理想の転職先を探す方法について知りたいなぁ。

うつ病を抱えて転職を検討している人は、「次は最適な仕事に転職できるのか」悩みやすいポイントです。

うつ病は企業によって受け入れの可否が異なるため、転職活動が成功するのか不安に感じますよね。

しかし、うつ病の症状を改善後に転職エージェントを活用することで、十分に転職できるチャンスがあります。

そこで、今回はうつ病でも転職が実現できる理由や、うつ病から転職や再就職を実現する方法について解説していきます。

また、うつ病の対処法や転職エージェントを利用するメリットなども紹介しています。

本記事を参考にして、理想の転職活動にお役立てください。

うつ病でも転職は実現できる
うつ病の対処法
うつ病から転職や再就職を実現する方法
うつ病から転職する際の注意点
1. うつ病の経験を明言する必要はない
2. 可能な限り一般枠で採用を検討する
うつ病の方におすすめする転職サイト
うつ病で転職後に心がけたいポイント【3選】
まとめ
転職でうつ病を抱えている人によくある質問

うつ病でも転職は実現できる

うつ病に悩んでいる方でも、転職は実現できます。

大手転職エージェント「doda」は、うつ病の求職者が転職に成功した事例を公式サイトで紹介しています。

うつ病を発症してから休職と復職を繰り返し、「だましだまし」で何とか7、8年を過ごしました。その間ずっとモヤモヤしていて、「この生き方を続けることはできない」と分かっていました。

「もう1回、人生のスタート地点に立ちたい」「前向きに生きたい」この自分の本当の気持ちを受け入れたら、状況が変わっていきました。もし以前の私と同じようにモヤモヤを感じながら生きている方がいらっしゃるなら、人生は再スタートできることを知ってもらいたいです。

私は、再スタートできました！薬の量が減ったことが何よりの証です。これからも、うつ病と共存しながらですが、自分を活かせる人生を生きる、これに勝る薬はないのだなと思います。
引用元：うつ病/30代男性/経理への転職ストーリー

配属された部署は、リサーチ業務、データ収集など多岐にわたるバックオフィス業務を行っており、入社当時から、すでに完全在宅勤務ではたらく社員やアルバイトが在籍していました。

今は精神障害や身体障害など、さまざまな障害のある社員がほとんどで構成されており、無理のないはたらき方ができることから、長く勤務している人が多いです。

私も入社してもうすぐ3年ですが、これから先も完全在宅勤務のはたらき方を望んでいます。
引用元：うつ病/30代女性/完全在宅勤務への転職ストーリー

うつ病は精神疾患と理解されるため、継続的な雇用に不安を感じる事業者も多いのが実情です。

しかし、前述した実例を振り返ることで、うつ病でも転職を実現できます。

うつ病の対処法

うつ病の対処法として、以下の3点に取り組むことが必要です。

病院へ受診する
運動療法を取り入れる
心の余裕を持つ時間を設ける

はじめに、うつ病を診断できる病院を受診することが大切です。

また、肉体面の不調や精神面のバランスを改善するために、運動療法を取り入れることも必要です。

そして、1日5分程度でも心の余裕が持てる時間を作りましょう。

病院へ受診する

はじめに、うつ病を診察できる病院に受診しましょう。

うつ病は精神疾患に該当するため、薬による処方を受けることも大切です。

うつ病は、以下の医療機関で診察を受けることができます。

内科
心療内科
精神科

一般的に精神科や心療内科のみ受診可能なイメージですが、肉体的な症状がある場合は内科でも相談できます。

胃痛や吐き気などが伴う場合は検査を実施し、うつ病の症状が判明すれば適切な治療を受けられます。

また、心療内科はカウンセリングを実施していて、日頃から症状や悩みごとを相談したい人は、心療内科に受診するのも一案です。

運動療法を取り入れる

うつ病は、運動療法を取り入れることもおすすめです。

肉体や精神面のバランスが崩れることで、うつ病の症状は現れるケースもあるためです。

はじめから運動を取り入れることが難しいかもしれませんが、スキマ時間を活用し、体を動かす習慣を身につけることも良い方法ですよ。

心の余裕を持つ時間を設ける

1日の数分間でも、心の余裕を持つ時間を設けることが大切です。

うつ病は柔軟性に欠ける「メランコリー親和型」の性格を持っていると言われており、上手に心身を休める必要があります。

また、一度立ち止まることで落ち着きを取り戻せるため、心の視野を柔軟に広げる効果も期待できます。

1日における就寝前の5分で心をリセットし、余裕を持って日々を過ごしましょう。

うつ病から転職や再就職を実現する方法

うつ病から転職や再就職を実現する方法は、以下3つの手順を進めていきます。

転職したい動機を振り返る
各種支援制度を利用する
転職エージェントを複数登録する

はじめに、転職したい動機が前向きなのかについて、振り返ることが必要です。

また、自立支援医療制度や傷病手当金など、各種支援制度を利用することで経済的な負担が減らせます。

そして、転職エージェントに複数登録しておくことで、幅広い求人を複数者から閲覧できる、自分に合ったキャリアアドバイザーに合う機会が増えるなどのメリットが得られます。

①転職したい動機を振り返る

はじめに、転職したい動機を振り返ることが大切です。

前向きに転職を検討している人は意欲的な気持ちが伝わりやすいため、良質な求人に転職できます。

具体的には、以下のような時期に転職するのが良いでしょう。

現職で最大限努力をしたが、自分自身の適性に合った仕事ではなかった
仕事が多忙な状況となっていて、このままだと体を壊しそうと感じている

一方で、後ろ向きな気持ちの転職は、以下の通りです。

何となく気持ちが塞ぎ込むから、別の職場に気分転換で転職したい
業務改善の指示を受けるのが嫌だから、とにかく別の職場で楽をしたい

同じ転職でも「前向きな転職」と「一時的な逃げの感情による転職」は、結果が大きく変わります。

転職前に転職したい動機を振り返ることから、はじめてみましょう。

②各種支援制度を利用する

うつ病から転職を検討している人は、各種支援制度を利用しましょう。

自立支援医療制度	月額医療費の負担が1割に減額
傷病手当金	病気やけがが原因で休職し、十分な報酬が受けられない場合は「3分の2日」分の報酬を支給

休職中は各種支援制度を利用することで、一時的な生活費が捻出できます。

自律支援医療制度は負担上限額、傷病手当金は給与の支払いの有無や障害合成年金や障害手当金受給の有無なと、それぞれの支援制度で詳細な設定が設けられています。

利用を検討している人は、支援制度に該当する窓口に相談してみましょう。

自立支援医療制度	居住している住所の市町村における窓口 ※市町村によって、担当する課の名称は異なる
傷病手当金	最寄りの全国健康保険協会支部参照：全国健康保険協会支部

③転職エージェントを複数登録する

転職エージェントを複数登録し、利用しましょう。

転職エージェントを利用する場合は、以下4点のメリットが得られます。

幅広い求人を複数者から閲覧できる
自分に合ったキャリアアドバイザーに合う機会が増える
うつ病に関して理解を示してくれる担当者を選ぶことができる
応募書類の添削や面接練習が受けられる

うつ病経験のある求職者の転職相談を受け入れ、実際に転職成功事例を紹介している転職エージェントも存在します。

大手転職エージェント「doda」は、うつ病の方の転職成功事例を公式サイトに掲載しています。

うつ病の求職者における受け入れが不透明な転職エージェントもあるため、一度登録後に相談してみるのが良いでしょう。

うつ病から転職する際の注意点

うつ病から転職する際の注意点として、以下の2点が挙げられます。

うつ病の経験を明言する必要はない
可能な限り一般枠で採用を検討する

うつ病の経験から不採用になるケースがあるため、うつ病の経験を必ずしも明言する必要はありません。

また、うつ病は障害者雇用の採用を目指すことも可能ですが、幅広い求人数や待遇、今後の生活面を考慮すると、可能な限り一般職で採用を検討するのがおすすめです。

うつ病の経験を明言する必要はない

うつ病の発症経験は、面接で必ず明言する必要はありません。

面接時に採用担当者に聞かれた際は、回答する程度の心構えが良いでしょう。

また、採用担当者の確認事項に含まれていれば、必ず質問されます。

そのため、過去のうつ病発症経験を必ず面接時に伝えなければいけないということではありません。

面接の流れに合わせて、柔軟に対応していきましょう。

可能な限り一般枠で採用を検討する

うつ病発症後の転職は、可能な限り一般職で採用を検討しましょう。

障害者向け雇用を重視した転職サービスも存在しますが、生活面における年収や契約社員としての雇用契約も目立つからです。

そのため、今後の継続的な勤務を検討する場合は、障害者雇用を目指すのではなく、一般的な転職エージェントを利用するのがおすすめです。

うつ病の方におすすめする転職サイト

うつ病の方におすすめする転職サイトとして、以下の3サイトが挙げられます。

doda
リクルートエージェント
ハローワーク

dodaはうつ病求職者が転職に成功した実体験を、公式サイトに掲載している転職エージェントです。

リクルートエージェントは、口コミや質問サイトからうつ病の方でも転職相談を実施している声が挙がっています。

ハローワークは正社員や非正規雇用など、様々な働き方で社会復帰を目指せる公的機関です。

doda

対応可能なエリア	全国（オンライン面談にも対応）
登録者数	約665万人（2021年12月末時点：doda公式サイトによる発表）
求人数	16万件以上（2022年11月5日時点）
転職可能な職種	営業職企画/管理事務/アシスタント販売/サービス職専門職（コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人）金融系専門職公務員・教員・農林水産関連職/技術職（SE・インフラエンジニア・Webエンジニア）/技術職（機械・電気）/技術職（組み込みソフトウェア）/技術職・専門職（建設・建築・不動産・プラント・工場）/技術職（化学・素材・化粧品・トイレタリー）/技術職（食品・香料・飼料）医療系専門職/クリエイター・クリエイティブ職
拠点	丸の内本社/丸の内第二オフィス/大手町オフィス/南青山オフィス/紀尾井町オフィス/浅草橋オフィス/西新宿オフィス/横浜第二オフィス/みなとみらいオフィス/高崎オフィス/北海道オフィス/北海道第二オフィス/東北オフィス/東北第二オフィス/静岡オフィス/中部オフィス/中部第二オフィス/福井オフィス/関西オフィス/関西第三オフィス/大阪オフィス/京都オフィス/神戸オフィス/岡山オフィス/広島オフィス/九州オフィス/九州第二オフィス/南九州オフィス/鹿児島オフィス
おすすめポイント	ニーズに合わせて転職活動を進められる他の転職サイトより拠点が多い

dodaは障がい者向け関連サービス「dodaチャレンジ」で、うつ病の求職者が転職に成功した実例を掲載している転職エージェントです。

うつ病は精神疾患と受け止められ、継続的な雇用を検討してもらえる企業も少ないと考えられます。

dodaは求人数が16万件以上となっていて、豊富な求人を閲覧したい人におすすめですよ。

dodaの公式サイトをチェック！

リクルートエージェント

対応可能なエリア	全国（オンライン面談にも対応）
登録者数	約125万人
求人数	10万件以上
転職可能な職種	営業・販売/経営・企画マーケティング/事務系(経理・総務・人事)/IT・エンジニア/電気・機械科学エンジニア/医療・医薬品化粧品/コンサルタント/建築・土木技術/講師・調理師・介護
拠点	東京本社/西東京支社/宇都宮支社/さいたま支社/千葉支社/横浜支社/京都支社/大阪支社/神戸支社/名古屋支社/静岡支社/北海道支社/東北支社/中四国支社/岡山オフィス/中四国支社/広島オフィス/福岡支社
おすすめポイント	豊富な求人を掲載しているキャリアアドバイザーの評判が良い

リクルートエージェントは、利用者からキャリアアドバイザーの評判が良い転職エージェントです。

障がい者雇用専門の関連サービス「アビリティスタッフィング」も利用可能ですが、幅広い求人から転職チャンスを広げたい人はリクルートエージェントが良いでしょう。

また、保有スキルがある人はキャリアアドバイザーに相談することで、適性がある求人を紹介してもらえますよ。

リクルートエージェントの公式サイトをチェック！

ハローワーク

ハローワークは、厚生労働省が管轄する公的な転職支援サービスです。

求人数は公開されていませんが、時期によっては80万件から100万件程度の求人が閲覧できます。

非正規雇用の求人も紹介しているため、正社員以外の雇用から復職したい人に最適ですよ。

ハローワークインターネットサービスの公式サイトをチェック！

うつ病で転職後に心がけたいポイント【3選】

うつ病で転職後に心がけたいポイントとして、以下の3点が挙げられます。

運動や規則正しい生活を習慣化する
悩み事は周囲の人に相談する
休日は休むことに重点を置く

運動や規則正しい生活を習慣化し、デトックス効果が得られます。

また、悩み事は周囲の人に相談することで、考え方や受け止め方の視野が広がります。

そして、休日は徹底的に休むことに重点を置き、仕事のオンオフを切り替えることが重要です。

運動や規則正しい生活を習慣化する

転職後は、定期的な運動や規則正しい生活を習慣化しましょう。

体を動かすことでデトックス効果が促進し、心身の不調を改善する効果が期待できます。

デトックス効果とは解毒を意味していて、「体に溜まった毒素を体外へ排出する」作用です。

まず「デトックス」という言葉ですが、これは「detoxification（解毒）」という英単語の短縮形で、「体に溜まった毒素を体外へ排出する」という意味の言葉です。

もう少し詳しく説明すると、私たちは日頃から食事や呼吸などによって、無意識に体内に毒素を溜め込んでしまっていますが、この溜め込んでしまった毒素を排出して、健康体を取り戻そうとすることを「デトックス」といいます。
引用元：デトックスとは？意味や効果、おすすめの方法を解説

運動の発汗作用によって、健康体を取り戻す効果が期待できます。

また、筋力トレーニングのような激しい運動でなくても、ウォーキングやジョギングなど身体全身を動かし、多くの汗がかける運動がおすすめです。

肉体的な不調が心の健康にもつながると考え、転職後も運動や規則正しい生活を心がけましょう。

悩み事は周囲の人に相談する

悩み事を抱えている場合は、家族や知人に相談しましょう。

うつ病は、メランコリー親和型と呼ばれる性格傾向に分布しています。

メランコリー親和型は責任感が強く、几帳面で完璧主義な性格を意味しています。

内因性うつ病のきっかけとも言える、「メランコリー親和型性格」は、他者との争いを嫌い、自己の主張よりも他者の立場に配慮したり、集団での自分の立ち位置に敏感で、完璧主義でしっかり者というような印象を持っている方です。

特に日本では、「メランコリー親和型性格」が注目されており、比較的日本人にとってはなじみのある傾向なのかもしれません。

このような性格の方たちは、調和のとれた環境や、自分の立ち位置が安定した環境では、”しっかりと仕事をこなすことができる”、”完了率も高く”、”気の配りもできる”といった周囲からの評価も高い傾向にあります。
引用元：【うつ病の原因とは】自分でもストレスの原因が思いつかないこともあります

仕事熱心で責任者として働く人が多い傾向になりますが、人に甘えることができない、人に相談できないなど、柔軟性に欠ける部分がデメリットです。

そのため、医学的な性格分析を根拠として、悩み事を1人で抱えず周囲に相談することで、自分自身の視野を柔軟に保つことができると言えるでしょう。

今後うつ病の再発を不安に感じている人は、悩み事を周囲に相談することをはじめてみましょう。

もちろん、周囲の意見にとりあえず耳を傾けてみることなので、必ず他者の意見に同調しなければいけないのではありません。

自分自身の選択肢を広げるために相談してみる心の姿勢で、悩み事を相談してみましょう。

休日は休むことに重点を置く

休日は体を休めることに重点を置きましょう。

残業や休日出勤をすることで肉体が疲労し、周囲の触れ合いも少なくなるため、1人で悩みを抱えてしまいがちです。

そのため、出勤日は仕事に集中し、休日は心身を休めつつ友人と会うなど、仕事のオンオフを切り替えることが重要です。

まとめ

今回はうつ病でも転職が実現できる理由や、うつ病から転職や再就職を実現する方法、うつ病の対処法、転職エージェントを利用するメリットなどについて解説しました。

過去のうつ病における発症経験を前向きに受け止め努力を続けることで、理想の転職を実現できます。

積極的に転職エージェントを活用し、有意義な職場への転職を目指しましょう。

転職でうつ病を抱えている人によくある質問

転職でうつ病を抱えている人によくある質問を、紹介していきます。

抱えている悩みと同じ項目を見つけたら、ぜひ参考にしてみてください。

転職先にうつ病はバレる？

転職先に、うつ病の発症経験がバレることはありません。

休職は源泉徴収票や住民税の記録で発覚してしまいますが、その記録だけで必ずしもうつ病を発症したとは断定できないためです。

例えば、一時的な親の介護離職が原因で、休職していることも想像できます。

うつ病ではなく介護離職を理由として伝えることで、うつ病がバレずに転職できます。

また、うつ病から転職に成功した方のコメントが、下記で紹介されています。

参考にしてみてください。

転職活動では人材紹介会社のリクルートエージェントを利用していました。

担当者にうつ病で１年以上ブランクがあると打ち明けたところ、面接の際に正直にブランク期間のことを話しては不利だと言うことで、『家族が病気になり介護のために退職したけれど今はすっかり元気になったので勤務に支障はない』と話すようアドバイスをされました。

nkymtkさんがおっしゃる通り、休職の事実は源泉徴収票や住民税の記録でバレてしまいますので、あくまでも自分が病であったことは隠し通し、ブランク期間を別の理由に変えてしまうこと(私の場合は上記の理由)で、面接では上手く回避できました。

まったく何の疑いも持たれませんでしたよ！

通院記録などは個人情報なのでバレることはなく、お蔭様で３社から内定を頂き、現在はそのうちの１社で働いています。
引用元：Yahoo!しごとカタログ