前職を離職してから、3ヵ月以上の空白期間がある。
今回の転職で空白期間について、人事担当者がどのように受け止めているのか事前に知りたい。
また、空白期間の答え方についても、詳しく教えてほしいなぁ。
「3ヵ月以上の空白期間があり、スムーズに転職できるか不安…。」
「離職後から半年間程度の空白期間があり、人事担当者にどのようなイメージを抱かれるのか気になる…。」
上記のような悩みを抱えていませんか。
まとまった空白期間があるため、スムーズに転職を進められるのか不安を感じる人も多いですよね。
3ヵ月間から半年間程度の空白期間なら、転職の採用選考に大きく影響しません。
また、1年間以上の空白期間があるケースでも、納得できる理由を説明することで、採用担当者に好印象を与えられます。
今回は転職の空白期間別における影響、採用担当者が空白期間でチェックするポイント、転職の空白期間が発生した理由別の受け答え方などについてご紹介します。
転職で空白期間がある際の影響やポイントなどについて把握し、理想の転職を実現しましょう。
目次
転職の空白期間別における影響
以下の空白期間別において、転職へ影響する度合いは以下の通りです。
1ヵ月から半年間の空白期間が生じている場合は、面接官が不安を抱えにくいケースです。
また、半年間から1年間程度の空白期間が生じているケースでは、採用担当者は具体的な詳細について聞きたいと考えているケースが多くあります。
他には、2年間以上の空白期間があるなら、詳細まで空白期間について説明しない限り転職しにくくなります。
1ヵ月から半年間の空白期間は問題なし
1ヵ月から半年間の空白期間が生じている場合は、面接官が不安を抱えにくいケースです。
退職後に失業保険を申請することで、3ヵ月から半年間程度の期間にじっくり転職活動を展開するケースもあるためです。
例えば、自己都合で退職した場合なら、3ヵ月の期間を経て失業保険を受け取れます。
上記の理由から、半年間以内の空白期間がある求職者は、採用担当者に悪い印象を与えにくくなります。
ただ、面接時に空白期間が生じた理由について、わかりやすく伝える姿勢は必要です。
空白期間の過ごし方を質問することで、求職者の人柄について理解したいと考えています。
スキルを磨いていたなど、3ヵ月から半年間の空白期間の理由や詳細について分析しましょう。
面接前に状況を整理することで、採用担当者にわかりやすく伝えられますよ。
半年間から1年間の空白期間は不安視される
半年間から1年間程度の空白期間が生じているケースでは、採用担当者は具体的な詳細について聞きたいと考えているケースが多くあります。
中途採用で採用されないのは、求職者自身のスキルや人間性に問題があると受け止められるケースがあるためです。
例えば、最先端の技術が必要な大企業へ転職したい場合を想定しましょう。
「保有スキルが仕事に長期離脱していることで想像以上に浅い」「協調性を心がけて仕事に取り組めない」などと懸念されることで、面談時で詳細について説明する前に落とされやすくなります。
上記の理由から、半年間以上のブラングは採用担当者に問題視される可能性がある点について留意しましょう。
2年間以上の空白期間は不利になりやすい
2年間以上の空白期間があるなら、詳細まで空白期間について説明しない限り転職しにくくなります。
特別な理由の有無や、これまでの知識やスキルのアップデート不足が懸念されるためです。
一例として、長期的な実務経験がある方でも、IT関連の企業はスキルのアップデート不足が想定されやすい職種です。
スキルのアップデート不足があることで、現場の即戦力として期待しにくいためです。
「スキルアップのために中国へ2年間語学留学していた」など、納得できる理由を提示することで面接を優位に進められます。
採用担当者が空白期間でチェックするポイント
採用担当者が空白期間でチェックするポイントとして、以下の6点が挙げられます。
- 仕事のモチベーションを維持できるのか
- 人物像に問題がないか
- 計画性をもって行動しているのか
- 継続的に働けるよう体調を維持できるのか
- スキルや知識面の遅れが生じていないか
- 仕事に掲げる理想が高すぎるのではないか
長期的に仕事を離脱している人は、仕事のモチベーションを維持できるのかについて懸念されるため留意しましょう。
また、「人物像」「計画性の有無」「継続的に働ける体調維持」など、内面や健康管理についても確認しています。
他には、「スキルや知識面の遅れ」「仕事に掲げる理想が高すぎないか」など、仕事との向き合い方もチェックしています。
仕事のモチベーションを維持できるのか
長期的に仕事を離脱している人は、仕事のモチベーションを維持できるのかについて懸念する採用担当者も多くいます。
長期的に無職の状態が続くことで、仕事へのスキルや生活リズムなどが変化するためです。
例えば、お盆やゴールデンウィークなど、数日間の休日で仕事を離脱する場合を想定しましょう。
連休明けに仕事を再開する際に、モチベーションが取り戻せないと感じるケースも多くあります。
長期的に仕事から離れている現状から、復職後にモチベーションを維持しながら継続的に働けるのか懸念する人事担当者もいます。
上記の懸念を払拭するためにも、「これまで継続的に仕事へ取り組んだ実務経験」「長期的な空白期間ができた理由」についてわかりやすく伝えましょう。
人物像に問題がないか
空白期間が長期化することで、求職者の人物像に問題があると受け止められる可能性があります。
空白期間が長期化している転職者は、保有スキル以外に性格面や行動などの人物像に問題があることで転職できないとイメージされるためです。
例えば、転職者の履歴書を確認し、他社でも十分通じる優れたスキルや経験が記載されているケースを想定しましょう。
転職者のスキルは十分なのに採用されないなら、人物像に問題があると懸念されやすくなります。
また、面接時で人物面に問題があると懸念されやすいポイントとして、以下の点が挙げられます。
面接時で人物面に問題があると懸念されやすいポイント
- 服装や髪型に清潔感はあるか
- 応募先企業の事業内容や事業規模、沿革、強みなどのリサーチが不足していないか
- 履歴書や職務経歴書など、提出書類に誤字脱字がないか
- 面接時にスマートフォンの電源を切っているか
- 交通機関の乱れが発生した場合に、緊急連絡先に伝えているか
- 逆質問を想定しているか
- 「前職の人間関係が悪かった」「仕事がつまらなかった」など、ネガティブな内容を伝えていないか
- ハンカチを持参していないため、汗をかいたまま面接を受けていないか
他には、「転職エージェントの面接トレーニングを受ける」「友人に依頼して面接トレーニングを手伝ってもらう」など、客観的な視点の意見を取り入れるのもおすすめですよ。
計画性をもって行動しているのか
離職後から空白期間が長い人は、計画性を持って行動できているのか懸念されるケースがあります。
無計画に転職活動を進めているため、長期的な空白期間が生じている可能性があるためです。
一般的には、転職活動は3ヵ月から半年間程度の期間が必要です。
1年間から2年間の空白期間がある求職者は、計画性の無さが原因で転職がうまくいかないケースが想定されます。
計画性は、どの職種でも求められるポータブルスキルの1つに挙げられる要素です。
1年間以上の長期的な空白期間が生じている求職者は、具体的な背景や理由を面接官に伝えましょう。
継続的に働けるよう体調を維持できるのか
長期的な空白期間が生じることで、体力や集中力の低下などが懸念される点に留意しましょう。
長期的なブランクで体力が低下し、雇用後に体調を崩すケースが想定されるためです。
例えば、真夏の熱中症や過労による風邪、職場における作業中の怪我などが挙げられます。
他には、出勤日当日のドタキャンなど、急な休みが発生する可能性も懸念されます。
「空白期間でも規則正しい生活を実践していた」「定期的にジムでトレーニングを続けていた」など、面接官の不安を払拭できる要素を伝えましょう。
スキルや知識面の遅れが生じていないか
長期的なブランクによって、スキルや知識面の遅れが発生していないか振り返りましょう。
IT業界やエンジニアなど、日々進化するスキルが求められる仕事なら、スキルのアップデートが必要不可欠なためです。
例えば、エンジニアは空白期間が長くても、積極的に中途採用の人材を登用するベンチャー企業も多い職種です。
近年の働き方は、リモートワークが主流になりつつあります。
介護離職を予防するためにも、在宅で働ける正社員の登用を目指す求職者が多いためです。
保有スキルや知識面のアップデートが必要と考えている方は、業務に必要な語学力やITスキルなどをアップデートしましょう。
仕事に掲げる理想が高すぎるのではないか
仕事に掲げる理想が高いことで、長期的な空白期間が発生していると懸念される点に留意しましょう。
複数における仕事の理想を掲げていて、自分自身が満足して働ける職場を身につけることが困難なためです。
例えば、「前職よりキャリアアップできる」「休日出勤が少ない」「定時で退勤できる」「育児休暇を取得しやすい」など、複数の条件を掲げている求職者も存在します。
理想と現実面が大きくかけ離れていることで、長期的な空白期間が生じている可能性も考えられます。
全てではありませんが、いくつかの妥協点を持ちながら、仕事に前向きに取り組める人材である点についてアピールしましょう。
また、自分自身の希望を求める視点も大切ですが、企業へ貢献できる要素を積極的に提示する視点を忘れないようにしましょう。
転職における空白期間が発生した理由別の回答方法
転職の空白期間が発生した以下の理由別に、受け答え方をご紹介します。
ぞれぞれの理由に合った回答方法をチェックし、空白期間の詳細についてわかりやすく伝えましょう。
病気の療養
心身の病気における療養で長い空白期間があるケースでは、病気の簡易的な説明と現状の体調について伝えましょう。
病気になった経緯から現状の心身の健康までを一貫して説明することで、長期的なブランクの経緯について面接官が把握しやすいためです。
例えば、心と身体の病気別に、以下の理由を述べることで採用担当者が長期的な空白期間について納得しやすくなります。
身体的な不調の場合における回答方法
現状は半年間の通院で完治しており、体調不良に至った原因が運動不足や食事だと把握しています。
現在は、食生活の改善やジムで適度な運動を取り入れていて、健康的な日々を過ごすよう心がけています。
身体的な不調を改善し、社会人としての健康管理にも留意したいと考えております。
心の精神面が不調な場合の回答方法
仕事が多忙な労働環境で精神的なプレッシャーが重なり、心の負担となって精神的不調で退職した経験があります。
退職後は両親や身近な友人に話す機会を持つことで、客観的に自分の状況を振り返るように成長できました。
現在は、自分自身の病気をきっかけに、弱点を克服できた点に感謝しております。
今後は、組織の中で協調性を持って、スムーズに仕事に精進したいと考えております。
心身の不調で長期的な空白期間が生じた場合でも、正当な理由についてわかりやすく採用担当者に説明しましょう。
両親の介護
両親の介護で長期的な空白期間が生じた場合は、現状は介護の見通しが立ち、継続的に働ける状況について伝えましょう。
採用担当者は、継続的な雇用を続けられる人材を求めているためです。
例えば、以下のような回答をすることで、面接官に納得してもらえやすくなります。
家族の介護が必要な状況となり、前職を中途退職せざるを得ない状況となりました。
1年間介護に専念しましたが、兄弟と相談し、介護を専門の介護士さんにお任せする流れとなりました。
これまで経験したIT業界で再度活躍したいという思いがわき起こり、周囲の人の助けを得ながら復職を決意いたしました。
今はプロジェクトマネージャーとしての経験を活かせる仕事を探していて、新たなアプリ開発や利便性の高いアプリに積極的に開発に携わる御社の社風に共感し、応募いたしました。
今後は健康に留意しながら、意欲的に仕事にも取り組みたいと考えております。
ただし、両親の介護における病状の詳細や、具体的な内容について說明する必要はありません。
採用担当者が知りたいポイントとして、以下の点を意識して回答する姿勢が大切です。
介護における復職の際に、採用担当者が知りたいポイント
- 現状で介護する必要がない状況なのか
- 今後も継続的な雇用が見込めるのか
採用担当者が納得できる復職理由について、面接前に考えましょう。
突然のリストラ
突然のリストラで長期的に離職した場合は、具体的な事情や理由について説明しましょう。
理由を簡潔に説明しながら、離職期間中の過ごし方や習得スキルなどについて説明することで、採用担当者が納得しやすいためです。
例えば、以下のように回答することで、採用担当者の理解を得やすくなります。
突然のリストラにおける空白期間の伝え方
以前働いていた会社の業績向上に伴い、人員整理のためにリストラを通知されました。
自分自身としては不本意なリストラでしたが、長期における空白期間の中で、これまでの実績について振り返る良い機会だと受け止めました。
普段過ごせないゆとりのある時間の中で自己を見つめながら、転職に活用できるスキルを整理できました。
意に沿わないリストラを経験した場合でも、前向きに状況を受け止めることで転職のチャンスを増やせますよ。
語学留学
仕事で必要な語学力を高めるために、語学留学の空白期間が生じるケースがあります。
大学卒業後、建設現場で土木系エンジニアとして仕事を3年間続けていました。
海外顧客や現場とのコミュニケーション力を高め、業務の幅を広げたいと考えたため、語学力を磨くためにフィリピンへ１年間留学しました。
フィリピンへ留学した結果、TOEICのスコアが留学前より250点アップしました。
また、日本と文化や生活してきた背景が異なる人々と接しながら、コミュニケーション能力を高められました。
前職での現場経験や留学を通した語学力を活かして、困難な状況の中でもコミュニケーションを図りながら、国内やフィリピンに支社がある御社で土木系のプラントエンジニアリングとして貢献したいと考えております。
語学留学の空白期間を伝える際に、以下のポイントを意識しましょう。
語学留学における空白期間を伝える際のポイント
- 語学留学した経緯や目的を明確化する
- 語学留学の具体的な経験を盛り込む
- TOEIC留学後にアップしたTOEICの得点を伝える
語学留学した目的が「ワーキングホリデー」なら、社会人として意欲的な姿勢が不足している印象を持たれます。
語学留学における空白期間を伝える際のポイントをチェックし、語学留学の空白期間について伝えましょう。
育児
育児で長期間の空間期間が生じた場合は、育児の際に経験した出来事について伝えるのも一案です。
具体的には、以下のような例文で採用担当者に伝えると好印象を与えられます。
私は4年間ほど営業の仕事に就いていましたが、出産を機に2年間における仕事の空白期間があります。
育児の休業中は大変な状況を多く経験し、育児中の母親の気持ちが少しでも理解できるようになったと感じています。
御社では、育児の便利グッズなども豊富に販売しており、そのような製品に愛着を持ちながら、育児中のお母様方がより良い生活を営めるよう誇りを持って商品を積極的に販売促進できると考え、御社を志望いたしました。
育児中の空白期間で感じた内容について整理し、転職活動で伝えましょう。
公務員試験の転職活動
公務員の転職活動で長期的な空白期間が生じている場合には、採用担当者に納得できる理由を説明しましょう。
具体的には、以下のような回答をすることで、採用担当者が納得しやすくなります。
1年間公務員試験に集中的に取り組むことを決心し、継続して勉強をしていましたが、残念ながら目標の公務員になることができませんでした。
自分自身で定めた期限で懸命に就職試験の勉強に励んだため、試験結果に後悔はありません。
また、今回の経験を踏まえて、自分自身のスキルや能力が貢献できる場所についても、幅広く検討する良いきっかけになりました。
公務員試験の合否が確定後に、キャリアの棚卸しや自分自身の長所について振り返る時間を持てました。
キャリアの棚卸しをする中で、これまで体育会系の大学で培ってきた運動能力を活かせる場所を探すことを目標に、転職活動を進めてきました。
その結果、御社の警備会社の求人を拝見し、自分自身のスキルが活かせると考え、志望いたしました。
ポイントとして、以下の2点を意識しましょう。
公務員の転職活動で長期的な空白期間が生じた際の回答方法
- 空白期間の過ごし方を説明する
- 公務員試験の勉強期間を決める
例えば、「空白期間の2年間を期限として、公務員試験に向けて努力を重ねた」などが該当します。
回答する際のポイントを意識しながら、理想の転職を目指しましょう。
社会人入学や資格取得などの学び直し
社会人入学や資格取得などの学び直しのために、まとまった空白期間が生じるケースがあります。
一例として、以下のような回答が採用担当者の理解を得やすくなります。
社会人入学や資格取得など、学び直しによる空白期間の回答方法
経済学部を卒業後に銀行へ就職しましたが、会計監査の専門性を身につけたいと思いはじめました。
そのため、公認会計士の資格を取得するために、退職後から1年間の空白期間が生じました。
公認会計士のハードルは高く、資格取得は難しいと考えて再就職を決意しました。
御社が提供している資金調達の事業で、これまでにおける銀行の実務経験や会計の知識活かせると思い、志望いたしました。
現在は公認会計士の資格試験の際に学んだ知識を活かして、資金調達やM＆A支援等で専門性を磨いていきたいと考えております。
採用担当者に前向きな理由を伝えることで、空白期間の過ごし方について理解しやすくなります。
フリーランスや起業
フリーランスや起業により空白期間が生じているケースなら、得られた実務経験やスキルをわかりやすく伝える視点が大切です。
具体的には、以下のような内容の回答が好印象を与えられます。
自分自身のスキルがどのくらい通用するのか挑戦した気持ちが芽生えたため、コンサルタントとして独立しました。
フリーランスとして全責任を持って仕事に取り組み、貴重な経験をさせていただきました。
単発や短期間の案件を受注する仕事が多くなり、次第に行き詰まりを感じるようになっていました。
状況を打破するためにも、自分を見つめ直す機会を設けながら内面を振り返る中で、正社員として中長期プロジェクトに携わっていた頃の方が、組織力を活かしてクライアントに高品質な提案ができていたと実感いたしました。
弊社の一員として貢献しながら幅広い仕事に携わり、貢献したいと考えております。
習得したスキルや雇用形態の視点で気づいた部分を振り返り、採用担当者にわかりやすく伝えましょう。
転職活動に取り組んでいた
転職活動が長期化して空白期間が生じたなら、プラスの要素を加えながら空白期間について説明しましょう。
具体的には、以下のように回答する姿勢が大切です。
転職活動が長期化した場合の回答方法
理想の職場を探しながら転職活動をはじめましたが、求職市場とのミスマッチが発生したため、結果的に転職活動が長期化していました。
当初はミスマッチの原因に気付かず、継続的に転職活動を続けていました。
長期的な離職状態が続くことで、自分自身に不足している視点を振り返るきっかけになったと受け止めています。
また、転職活動中にはリスキニングも取り組み、現状のスキルに妥協せずに技能を磨く努力を続けていました。
御社が取り組む広告事業は、これまでのIT企業で磨いたWebデザインやライティング能力を最大限活かせると考えております。
やみくもに長期間の転職活動を続けていたのではなく、「リスキニング」「スキルアップ」「情報収集」などの努力にも取り組んでいた姿勢を伝えましょう。
空白期間がある転職に成功した事例
空白期間がある転職に成功した事例として、以下3つのケースをご紹介します。
3つの事例をチェックし、空白期間がある場合の転職に活用しましょう。
大手金融機関を退職し、8ヵ月の空白期間があるAさん
大手金融機関を退職し、8ヵ月の空白期間があるAさんは、長期的なブランクを乗り越えて転職を実現しました。
Aさんは大手金融機関で働いていましたが、3年目に転職願望が浮かび、金融機関を離職しました。
「学生時代に憧れていた企業に再チャレンジしたい」と思い、大手総合商社や人気の大手メーカーなど、第二新卒の採用募集に業界や職種を問わず応募しました。
しかし、内定を獲得できない状態が8ヵ月続きます。
困惑したAさんは、現状について転職エージェントへ相談しました。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、企業ブランドではなく、やりたいことや身に付けたいスキルを軸に企業を選ぶようにアドバイスを受けました。
アドバイスを受け取った後に、Aさんは「変化のスピードが速い成長業界で働く」点を転職活動の軸に定めます。
定めた条規の志向に合う企業に応募していきます。
応募先の人事担当者から、登録先の転職エージェントへ「学歴が高く、大手金融機関の勤務経験もあるのに、なぜ8ヵ月の空白期間があるのか、詳しく知りたい」というフィードバックが寄せられました。
フィードバックを参考にしながら、「これまでの転職活動における経緯」「不採用続きの現実に直面し、自分の考えが甘い点に気付けた」「複数の企業を検討したことで、やりたいことが見つけられた」など、自分を客観的に振り返ります。
また、振り返ったポイントや今後の決意をつづった文章を記載し、職務経歴書に添えるよう配慮しました。
書類選考を通過するようになり、整理した志向の軸に合致した大手グループのネット広告企業に採用されました。
Aさんは20代の方で、今後の伸び代が期待される人材です。
20代は、「キャリア」より「ポテンシャル」が重視される年代です。
自己反省しながら、「今後どのように成長していきたいのか」「何を目指すのか」考えることで、空白期間のハンディをカバーできます。
資格取得の勉強で2年間の空白期間があるBさん
資格取得の勉強で2年間の空白期間があるBさんは、長期間の空白期間を経て転職しました。
Bさんは大学卒業後に、保険会社の営業へ就職しました。
営業の仕事は自分に合わないと感じ、「公認会計士」の資格取得にチャレンジするため、会社を退職して勉強をはじめました。
2年間が経過後、試験合格へのハードルの高さを実感し、経済面の生活が厳しいため再就職を決意します。
公認会計士の資格は取得できませんでしたが、公認会計士の短答試験までは合格しました。
また、簿記2級の資格も取得しました。
取得した資格を活かせる求人にフォーカスし、事業会社の経理・財務職の仕事に応募していきます。
応募先の面接では、「どのような姿勢で学習に取り組んでいたか」「知識や資格を活かして、経理・財務職としてどのようなキャリアを積んでいきたいか」を整理し、面接で伝える点を意識しました。
最終的に人材企業の経理部門で採用されたため、転職を実現しました。
「資格の勉強」で空白期間が生じたケースでも、スキルや資格を活かせる求人を狙うことで転職しやすくなります。
難関資格の資格取得を目指していたなら、「ダラダラと勉強していた」と受け止められない伝え方が必要です。
目的意識を持ちながら、計画を立てて学習していた点を伝えましょう。
親の介護で4年間の空白期間があるCさん
親の介護で4年間の空白期間があるCさんは、長期的な空白期間を経て、転職に成功しました。
法務職として勤務していたCさんは、父親を介護するために退職し、地方の実家へ戻りました。
4年後に介護していた父親が他界し、これまでのように首都圏での再就職を目標に就職活動をはじめました。
4年間の空白期間は大きなハンデとなり、書類選考の時点で数十社の企業で不採用になりました。
しかし、現状の困難を諦めずに受け入れ、数多くの求人に応募していきます。
地道な努力を続けたことで、インターネットサービス会社の法務職として転職を実現しました。
法務職をはじめとした専門職の転職は、空白期間が長引くことで知識やスキルが陳腐化することが懸念されます。
知識やスキル不足を懸念されることで、ス厶ーズに転職しにくくなります。
上記の欠点を克服するために、Cさんは空白期間の4年間に法律改正などの動向にアンテナを張り、最新情報の収集を続けていた点をアピールしました。
また、実務面で同世代に後れを取ったため、今後どのように仕事面の遅れをキャッチアップしていく予定についても具体的に説明しています。
転職活動を進めるポイント【5選】
転職活動を進めるポイントとして、以下の5点が挙げられます。
これまでの実務経験や実績についてアピールすることで、転職活動をスムーズに進められます。
また、空白期間に得られたスキルや経験を振り返ることで、採用を前向きに検討してもらいやすくなります。
他には、「人手不足の小さな会社に応募する」「就職活動と資格取得などのスキルアップを並行する」「複数の転職エージェントを活用する」などの工夫を取り入れましょう。
これまでの経験や実績をアピールする
これまでの実務経験や実績についてアピールすることで、転職活動をスムーズに進められます。
長期的な空白期間がある求職者でも、採用担当者に有益な人物として判断されることで、採用されるケースが多いためです。
例えば、タイへ2年間の語学留学をしていたため、ブランクがあるエンジニアを想定しましょう。
前職はプロジェクトマネージャーを経験していて、豊富なスキルや人間関係の調整力を備えています。
これまでの経歴や実績をアピールすることで、語学力を求める企業は積極的に採用したいと考えるでしょう。
上記のように、長期的な空白期間がある求職者でも、高いスキルや豊富な実務経験を提示することで転職できるチャンスを広げられます。
これまでの経歴や保有スキルを振り返りたいなら、キャリアの棚卸しでスキルを整理しましょう。
キャリアの棚卸しは、以下の手順で行います。
[ptimeline color=”yellow”] [ti label=”STEP1″ title=”現職における一日の業務を書き出す”]はじめに、現職における一日の業務内容を書き出しましょう。
例えば、「9時から12時に販売促進資料作成や顧客向けDMの送信」「13時から定例ミーティング」「16時からクライアントへのアポ取り」などが該当します。
少しでも携わる業務内容を全て書き出し、現状の仕事状況について振り返りましょう。
[/ti] [ti label=”STEP2″ title=”STEP1で書き出した業務の実績や工夫した点を記入する”]次に、STEP1で書き出した業務の実績や工夫した点を記入しましょう。
例えば、「13時の定例ミーティングで打ち出したアイディアが採用され、現職の人気商材として販売されている」「16時からクライアントへのアポ取りで、顧客から感謝の言葉をいただいた。さらに、その顧客と業務提携することになり、共同で商品開発を進めている」などです。
他には、「商談の場で一方的に話すのではなく、はじめにお客様のニーズに耳を傾ける姿勢に徹した」など、仕事の際に心掛けたことを書き出すのも一案です。
また、記入時には「売り上げや満足度向上率の数値」「感謝の言葉などのエピソードを交える」点を意識しましょう。
[/ti] [ti label=”STEP3″ title=”STEP1とSTEP2の作業をこれまでのキャリア分繰り返す”]STEP1「現職における一日の業務を書き出す」、STEP2「書き出した業務の実績や工夫した点を記入する」の作業を、異動やポジションが変更になったごとに記載しましょう。
例えば、「転職したタイミング」「部署が変わったタイミング」など、環境の変化ごとに区切って書き出します。
[/ti] [ti label=”STEP4″ title=”書き出した項目を一覧にまとめる”]はじめて就職した時まで書き出せたら、エクセルなどのツールを使用しながら横軸を「洗い出した項目」、縦軸を「時系列」にまとめしょう。
横軸には以下の項目を記載しましょう。
所属部署（プロジェクト）/在籍期間/職場（チーム）の規模/仕事内容/実績/使用ツール/取得した資格/仕事に対する姿勢/やりがいを感じたこと/苦手だったこと/失敗から学んだこと/習得したスキル/不満に感じていたこと
また、縦軸には以下の項目を記載します。
「1年目/2年目/3年目～」のような年数、「営業時代/営業マネージャー時代/マーケティング部時代」などの職歴ごとに記載するなど、わかりやすい項目を取り入れましょう。
[/ti] [ti label=”STEP5″ title=”特徴的な強みと具体的なエピソードをピックアップする”]これまでのSTEPで書き出した内容を振り返り、「何度も出てくる言葉」「成果を出した仕事に共通する環境」などの特徴を把握しましょう。
自分の強みを可能な限りピックアップし、発見した強みを活かせる求人へ応募していきます。
また、応募先によって求めている人材が異なります。
そのため、「この企業はこの強みをアピールすることで、自分の良さを評価してもらえる」など、応募先企業に合わせて提示する強みを変更しましょう。
[/ti] [/ptimeline]自分自身の強みやメリットを最大限伝えることで、応募企業の採用率を高めましょう。
空白期間で得られたスキルや経験を振り返る
空白期間に得られたスキルや経験を振り返ることで、採用を前向きに検討してもらいやすくなります。
空白期間が生じた経緯や今後のキャリアプランまで一貫して説明することで、好印象を与えやすいためです。
例えば、語学留学で英語を勉強していた点に加えて、「語学留学した結果、TOEIC800点を獲得した」のような、具体的な成績に結びつけて伝える工夫が必要です。
また、「エンジニアは海外の方と関わる傾向があるため、語学留学の必要性を感じていた」など、語学留学を決断した経緯まで説明することで、採用担当者の理解を得やすいですよ。
人手不足の小さな会社に応募する
人手不足の小規模な会社に応募することで、スムーズに転職しやすくなります。
大企業のみ応募することで、思うように転職できず、空白期間が長期化しやすいためです。
例えば、大企業は転職希望者のみではなく、新卒の一流大学を卒業した受験者も多数応募しています。
数多くの応募者が殺到するため、高いスキルや高学歴の人材を採用する傾向が強くなります。
比較的早い段階で転職したいなら、中小企業や零細企業へ応募するのも一案です。
中小企業や零細企業は、ニッチな分野で飛び抜けた技術力を持つ企業です。
世界的にもニッチ産業のシェア率が高い場場合も存在するため、やりがいを感じるケースもあるでしょう。
これまでのキャリアや実務軽減などを通して、中小企業や零細企業における即戦力として転職も期待できます。
高いスキルや実務経験を持っている方は、中小企業や零細企業への応募を検討しましょう。
就職活動と資格取得などのスキルアップを並行する
転職活動と資格取得のスキルアップに並行して取り組むことで、採用担当者に好印象を抱かれやすくなります。
まとまった空白期間が生じている求職者でも、現状でスキルアップに向けて取り組むことで、向上心があると受け止められるためです。
一例として、以下の方法で社会人としてのスキルを磨くことができます。
社会人としてスキルを磨く方法
- 書籍やオンラインスクールへの参加
- YouTube動画の視聴
- 有名ビジネスマンが主催しているオンラインセミナーの参加
- ビジネス英会話のスクールに通う
- 新聞やネットニュースを閲覧し、日々の社会情勢における動向をチェックする
空白期間の背景を説明する点に加えて、現状で取り組める最大限のスキルアップへ取り組みましょう。
複数の転職エージェントを活用する
複数の転職エージェントを活用することで、効率的に転職活動を勧められます。
転職エージェントは、数多くの求職者の転職を実現した経験を持つ転職業界のプロです。
実際には、以下のように2年間程度のブランクかある場合でも、転職エージェントの利用者の転職を成功させた事例を掲載されています。
参照：2年間のブランクを経て、上場企業に転職 | ジャスネットキャリア
長期的な空白期間がある求職者でも、転職エージェントに相談しながら理想の職場へ転職できます。
長期的な空白期間で転職をあきらめている人でも、複数の転職エージェントに相談することからはじめましょう。
【ブランクがある人向け】転職エージェント5選
ブランクがある人におすすめの転職エージェントとして、以下5サイトをご紹介します。
今回紹介した転職エージェントを参考にして、理想の転職を実現しましょう。
リクルートエージェント
| 対応可能なエリア | 全国（オンライン面談にも対応） |
| 登録者数 | 年間で約125万人 |
| 求人数 | 43万件以上（2023年8月12日時点） |
| 転職可能な職種 | 営業・販売・カスタマーサービス/企画・マーケティング・経営/事務・管理/物流・購買・貿易・店舗開発/コンサルタント/金融専門職/不動産専門職/クリエイティブ/SE・ITエンジニア/エンジニア（設計・生産技術・品質管理）/建築・土木・設備/医療・医薬・化粧品/講師・調理師・介護 |
| 拠点 | 東京本社/西東京支社/宇都宮支社/さいたま支社/千葉支社/横浜支社/京都支社/大阪支社/神戸支社/名古屋支社/静岡支社/北海道支社/東北支社/中四国支社/岡山オフィス/中四国支社/広島オフィス/福岡支社 |
| 運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
| おすすめポイント | 幅広い業界のキャリアアドバイザーが在籍 利用者からキャリアアドバイザーの評判が良い |
リクルートエージェントは保有している求人数が43万件となっていて、幅広く転職チャンスを広げられるサービスです。
また、「営業」「ITやクリエイティブ」「販売」「医療関係」など、幅広い分野のキャリアアドバイザーが在籍しています。
現職の業種に限らず、数多くの求人の中から転職の可能性を検討したい人におすすめですよ。
doda
| 対応可能なエリア | 全国（オンライン面談にも対応） |
| 登録者数 | 約665万人 |
| 求人数 | 20万件以上（2023年8月10日時点） |
| 転職可能な職種 | 営業職企画/管理事務/アシスタント販売/サービス職専門職（コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人）金融系専門職公務員・教員・農林水産関連職/技術職（SE・インフラエンジニア・Webエンジニア）/技術職（機械・電気）/技術職（組み込みソフトウェア）/技術職・専門職（建設・建築・不動産・プラント・工場）/技術職（化学・素材・化粧品・トイレタリー）/技術職（食品・香料・飼料）医療系専門職/クリエイター・クリエイティブ職 |
| 拠点 | 丸の内本社/丸の内第二オフィス/大手町オフィス/南青山オフィス/紀尾井町オフィス/浅草橋オフィス/西新宿オフィス/横浜第二オフィス/みなとみらいオフィス/高崎オフィス/北海道オフィス/北海道第二オフィス/東北オフィス/東北第二オフィス/静岡オフィス/中部オフィス/中部第二オフィス/福井オフィス/関西オフィス/関西第三オフィス/大阪オフィス/京都オフィス/神戸オフィス/岡山オフィス/広島オフィス/九州オフィス/九州第二オフィス/南九州オフィス/鹿児島オフィス |
| 運営会社 | パーソルキャリア株式会社 〒100-6328 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F |
| おすすめポイント | 転職イベントやセミナーも開催 転職エピソードや転職活動のノウハウを掲載 |
dodaは、20万件以上の求人を保有している転職エージェントです。
また、転職に成功した人の体験談や転職ノウハウ、働きたい企業ランキングやビジネスパーソンにおける職種別の平均年収など、有益な情報を幅広く掲載しています。
転職経験が少なく、自信を持って理想の転職先を探したい人におすすめですよ。
マイナビエージェント
| 対応可能なエリア | 全国（オンライン面談にも対応） |
| 登録者数 | 非公開 |
| 求人数 | 6万件以上（2023年8月10日時点） |
| 転職可能な職種 | SE・システムエンジニア/機械、電気・電子、素材等/営業職/医療系専門職/コンサルタント、監査法人、士業関連/金融専門職（開発・運用・投資銀行系業務・審査・査定）/不動産専門職(マンション管理・賃貸管理・不動産開発)/クリエイティブ/経営・企画・管理・販売・サービス事務/建築設計・土木・プラント・設備 |
| 拠点 | 銀座オフィス/神奈川支社/北海道支社/宮城支社/名古屋支社/京都支社/大阪支社/大阪支社/兵庫支社/福岡支社 |
| 運営会社 | 株式会社マイナビ 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 |
| おすすめポイント | 2023年度のオリコン顧客満足度第1位を獲得している Web面談やLINE相談にも対応している |
マイナビエージェントは、2023年度のオリコン満足度調査で第1位を獲得している転職エージェントです。
「耳を見たら思い出して」をコンセプトに掲げていて、求職者の希望や相談内容に耳を傾けてもらえます。
希望の転職条件に合った求人を探せる自信がない人は、マイナビエージェントに相談してみるのがおすすめですよ。
UZUZ
| 対応可能なエリア | 要問い合わせ |
| 登録者数 | 116,000人以上（2021年度まで） |
| 求人数 | 非公開 |
| 転職可能な職種 | 非公開 |
| 拠点 | 本社オフィス（東京都新宿区）/大阪オフィス/旭川オフィス |
| 運営会社 | 株式会社UZUZ 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目11-20 オフィススクエアビル新宿3階 |
| おすすめポイント | 個別に担当者の就業サポートが受けられる 入社半年後の定着率は94.5% |
UZUZは、これまでに11万人以上の就業サポート経験がある転職エージェントです。
大企業や中小企業、ベンチャー企業まで、幅広い規模の求人を取り扱っています。
また、マニュアルよりオーダーメイド型の就業サポートを提供しています。
希望求人の詳細や雇用環境などを詳細に相談することで、納得できる職場へ転職できますよ。
就職カレッジ
| 対応可能なエリア | 全国（オンライン面談にも対応） |
| 登録者数 | 非公開 |
| 求人数 | 非公開 |
| 転職可能な職種 | 非公開 |
| 拠点 | 東京本社/東北支店/大阪支店/名古屋支店/広島支店/九州支店 |
| 運営会社 | 株式会社ジェイック 〒101-0051 東京都千代田区神田 神保町1-101 神保町101ビル7階 |
| おすすめポイント | 転職先へ入社後の定着率は約92% 完全未経験の分野でも、正社員として就職できる求人を多く紹介 |
就職カレッジは、就職活動がうまくいかない方やフリーターの方を対象とした転職エージェントです。
転職先へ入社後の定着率は約92%となっていて、継続的に働ける職場を見つけやすくなっています。
求職者自身で求人情報をチェックできない点がありますが、完全未経験の分野でも、正社員として就職できる求人を多く紹介してもらえます。
長期的な空白期間があり、幅広く転職チャンスを広げたい人におすすめですよ。
転職時の空白期間に関するQ&A
転職時の空白期間に関するQ&Aをご紹介します。
取り上げた項目と同じような悩みを抱えている人は、参考にしてみてください。
- Q転職前に空白期間が10日ある場合は、年金の切り替え手続きが必要？
- A
転職前に空白期間が10日間ある場合でも、国民年金への切り替え手続きが不要なケースもあります。
例えば、以下のようなケースなら、転職前と転職後に国民年金の切り替え手続きが必要ありません。
厚生年金から国民年金の切り替えが不要なケース
- 退職日の翌日に入社する
- 退職日と入社日が同月
- 月末に退職後、翌日に入社する（3月31日に退社後、翌日の4月1日に入社など）
原則として、国民年金は退職後から14日以内に切り替え手続きが必要です。
ただし、例外として手続きが不要なケーもがあるため、最寄りの市区町村や日本年金機構に相談しましょう。
- Q転職前の空白期間がある場合には、14日以内に年金の切り替え手続きが必要？
- A
転職後に空白期間が生じる場合は、退職後から14日以内に国民年金への切り替え手続きが必要です。
ただし、以下のケースに該当する方は、国民年金への切り替え手続きが不要です。
厚生年金から国民年金の切り替えが不要なケース
- 退職日の翌日に入社する
- 退職日と入社日が同月
- 月末に退職後、翌日に入社する（3月31日に退社後、翌日の4月1日に入社など）
国民年金の保険料は、退職日の前月に会社に在籍していない離職状態で発生します。
例えば、3月30日に退職後、4月1日の転職先の会社に入社するケースを想定しましょう。
3月31日は無職となるため、国民年金への加入義務が発生します。
国民年金は月額で算出されるため、1ヵ月の1日のみ無職でも1ヵ月分の保険料がかかるためです。
退職日と入社日について確認し、保険料の有無をチェックしましょう。
- Q何もしてない30代がブランクをリカバリーして転職する方法は？
- A
これまでのキャリアや実務経験がない30代の方が、長期的な空白期間をリカバリーして転職する方法として、以下の5点を意識しましょう。
長期的な空白期間をリカバリーして転職する方法
- 規則正しい生活を送る
- スキルアップに取り組む
- 正社員が未経験者な方向けの転職エージェントを活用する
- 希望業界や業種を限定しすぎない
- 急募の求人へ積極的に応募する
日々の生活で規則正しい生活を心がけることで、継続的に働ける体力を養えます。
また、労働経験がない30代の方でもスキルアップに取り組むことで、働くことへの意欲を前向きに示しましょう。
具体的には、「ジムでトレーニングする」「ペン習字を習う」などにチャレンジし、スキルを磨く姿勢を持つことで前向きさを表現できます。
他には、正社員や未経験者向けの転職エージェントを活用することで、書類選考を通過しやすくなります。
これまでの社会人経験が少ない求職者なら、就職カレッジの転職エージェントを利用するのがおすすめです。
完全無料で利用できるため、登録を検討してみるのも一案ですよ。
- Q転職の際に「空白期間はリフレッシュしていた」と伝えてもいい？
- A
離職後の空白期間において、リフレッシュしていた点を伝えても問題ありません。
一部の採用担当者は3ヵ月程度のリフレッシュ期間を過ごす中で、自分自身を見つめながら再就職を目指すゆとりについて理解しているケースもあるためです。
ただし、空白期間が半年間以上の長期化になることで、採用率が低下するリスクは高まります。
「自分自身を見つめるために空白期間を過ごしていた」点について正直に伝えることで、採用担当者の理解を得やすいですよ。
空白期間の不安を乗り越えて理想の職場へ転職しよう
今回は転職の空白期間別における影響、採用担当者が空白期間でチェックするポイント、転職の空白期間が発生した理由別の受け答え方などについて解説しました。
1年間以上の空白期間がある転職希望者でも、納得できる理由を説明することで、採用担当者に好印象を与えられます。
本記事で取り上げたポイントを参考にして、理想の職場へ転職しましょう。
