転職エージェントは相談だけでも利用できる？メリットや活用術についても紹介

「転職エージェントに転職相談ができるけど、転職しなければいけないのかも」と考え、相談できずに躊躇した経験はありませんか。

転職エージェントは、相談のみでも無料で利用可能です。

また、転職エージェントへの相談がきっかけとなり、転職チャンスを柔軟に広げられる、自分自身の市場価値がわかるなど得られるメリットも多くあります。

そこで、今回は転職エージェントが転職相談のみでも利用できる背景や利用時のメリット、転職エージェントの活用術などについて解説していきます。

本記事を参考にして、理想の転職活動にお役立てください。

転職エージェントは相談のみでも可能

転職エージェントは、転職相談のみでも利用できます。

転職エージェントの転職活動とは、将来の仕事を継続的にじっくり向き合うことです。

大手転職エージェント「リクルートエージェント」の公式ページには、以下の記述があります。

転職活動は「自分の置かれた状況を見つめ、今後の可能性にじっくりと向き合い、将来を考える貴重な機会」

引用元：リクルートエージェント｜転職準備に関するQ&A

また、転職エージェントの相談がきっかけとなり、転職せずに見送るケースも数多く存在します。

他には、転職エージェントが紹介料の報酬を得るためには、採用決定後に一定期間の就労が必要です。

そのため、求職者に適していない求人を勧めるメリットも、キャリアアドバイザー側にはないと考えられます。

今後のキャリアや現在の仕事を続けていくべきか悩んでいる人は、プロのキャリアアドバイザーに相談してみると良いでしょう。

転職エージェントに相談する5つのメリット

転職エージェントに相談するメリットとして、以下の5点が挙げられます。

• 無料で利用できる
• 転職事情や市場動向に関する情報が得られる
• 転職のアドバイスが得られる
• 自分の市場価値が確認できる
• 柔軟な視点で転職の可能性が広がる

転職エージェントは無料で相談が可能なため、費用を気にせず利用できます。

また、転職事情や市場動向に詳しく、プロの視点から転職のアドバイスが得られる点もメリットです。

そして、自分の市場価値が適正に把握でき、柔軟な視点で幅広い転職の可能性を広げられます。

無料で相談できる

転職エージェントは、無料で相談ができるサービスです。

ビズリーチは有料会員サービスが用意されていますが、リクルートエージェントやマイナビエージェントなど、無料の転職エージェントも多くあります。

相談内容が複雑となっていて、一度の相談で解決できるか分からないと不安を感じている方でも、気軽に相談できます。

転職事情や市場動向に関する情報が得られる

転職エージェントは、転職事情や市場動向に関する情報が幅広く得られる転職サービスです。

企業の担当者と接する機会が多く、企業の特色や業種ごとの特徴を把握しているためです。

また、転職を検討している職種や業種に関して相談してみることで、専門的なアドバイスが受けられます。

専門分野や自分が目指す方向性が決まっている人は、転職エージェントに相談してみましょう。

客観的な転職のアドバイスが得られる

転職エージェントに相談することで、客観的な視点のアドバイスが得られます。

転職活動を1人で取り組む場合は、履歴書や職務経歴書の書き方、面接の癖が把握しにくいためです。

また、面接トレーニングを実施してもらえるため、第三者の視点から客観的なアドバイスが受け取れます。

転職活動で客観的な視点を持ちたい人は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。

自分の市場価値が確認できる

転職エージェントはスキルや過去のキャリアを入力することで、社会的な市場価値が把握できるサービスです。

また、熟練のキャリアアドバイザーに相談することで、職歴やスキルに基づいた市場価値が判断できます。

年収アップが目的で不安を感じている人は、キャリアアドバイザーに相談することで解決の糸口が見出せます。

柔軟な視点で転職の可能性が広がる

転職エージェントに相談することで、柔軟な視点で転職の可能性が広げられます。

プロのキャリアアドバイザーに適性を確認してもらえるため、自分が想像していなかった仕事が見つかるかもしれません。

現状でスキルを身に付けている人は、保有しているスキルをもとに、キャリアアドバイザーから良い求人を提案してもらうことも期待できます。

相談がきっかけとなり、柔軟に自分の視野を広げつつ転職が実現可能です。

転職エージェントに相談する際の活用術

転職エージェントに相談する際の活用術として、以下の3点が挙げられます。

• 複数の転職エージェントに登録する
• 面接の感触を報告する
• 事情の変更は速やかに連絡する

複数の転職エージェントに登録することで、相談可能な担当者や閲覧可能な求人数を広げられます。

また、面接の感触を報告することで、入社希望の求人を優先してもらうことが可能です。

そして、退職や内定の事態など、事情の変更は速やかに連絡することが大切です。

複数の転職エージェントに登録する

複数の転職エージェントに登録することで、相談可能な担当者や閲覧可能な求人数を広げられます。

1ヵ所の転職エージェントに登録している場合は、担当者が理解してくれない際に、気兼ねなく相談しにくい場面があるかもしれません。

一方で、大手の転職エージェントに複数登録しておくことで、自分が利用しやすい担当者に相談できます。

また、転職エージェントが保有している求人は全て同じではないため、複数の転職エージェントを利用することで、幅広い求人がチェックできます。

 面接の感触を報告する

面接の感触を報告することで、入社希望の求人を優先してもらえます。

転職エージェントは入社の確率が高い候補者を企業に優先的に後押しするため、自分自身の感じた気持ちを素直に打ち明けることで、理想の転職活動が展開できます。

マッチした職場に転職するためにも、面接で感じた雰囲気について自分の感想を伝えましょう。

 事情の変更は速やかに連絡する

退職が予定よりも早まった場合や家族と話し合い転職を辞退するなど、事情の変更は速やかに連絡することが大切です。

状況の変化に応じて最適な求人を紹介してもらえるため、状況が変わった際は必ず報告しましょう。

転職エージェントに相談する際の注意点

転職エージェントに相談する際の注意点として、以下の3点が挙げられます。

• 転職に前向きな姿勢を見せる
• 希望条件を細かく伝える
• 相談前に自己分析を行う

キャリアアドバイザーは複数人の求職者を抱えているため、転職に前向きな姿勢を見せることでチャンスが広げられます。

また、希望年収や転職したい業種を伝えることで、希望分野の転職を前向きに検討してもらうことが可能です。　

そして、相談前に自己分析を実施しておくことで、キャリアアドバイザーの提案を客観的に分析できます。

転職に前向きな姿勢を見せる

転職相談をする際は、転職に前向きな姿勢を表現することが大切です。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、意欲的な求職者へ優先的に求人を紹介していきます。

求人をチェックできる可能性を最大限に広げるためにも、相談しながら転職を前向きに検討している姿勢を見せましょう。

希望条件を細かく伝える

転職エージェントの担当者に、転職の希望条件を細かく伝えることが大切です。

また、設定する希望条件は、以下の項目が挙げられます。

• 仕事内容
• 働き方
• 理想のキャリア像
• 待遇
• ワークライフバランス
• 勤務地
• 企業規模

男性なら待遇や理想のキャリア像、女性はワークライフバランスや希望する勤務地など、転職で意識したいポイントを具体的に伝えましょう。

相談前に自己分析を行う

キャリアアドバイザーに相談する前に、自己分析を行いましょう。

自分自身のことを客観的に把握していない場合は、キャリアアドバイザーの提案を前向きに検討できないからです。

事前に仕事の方向性や未来の将来像をビジュアライズしておくことで、キャリアアップに求める年収額や居住地など、転職活動の具体的な内容が明確になります。　

転職エージェントを活用することに不安を感じている人は、相談前に自己分析で方向性を定めておくことで、不安なく前向きに転職が検討できます。

転職エージェントの相談が不安な方は、自己分析からはじめてみるのがおすすめです。

相談から始めたい人向けの転職エージェント【3選】

相談から始めたい人向けの転職エージェントは、以下の3サイトがおすすめです。

• doda
• リクルートエージェント
• マイナビエージェント

それぞれのエージェントによって、求人数や特徴が異なります。

今回取り上げた転職エージェント以外も幅広く確認し、ニーズに合ったサイトを活用しましょう。

doda

対応可能なエリア	全国（オンライン面談にも対応）
登録者数	約665万人（2021年12月末時点：doda公式サイトによる発表）
求人数	16万件以上（2022年11月5日時点）
転職可能な職種	営業職企画/管理事務/アシスタント販売/サービス職専門職（コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人）金融系専門職公務員・教員・農林水産関連職/技術職（SE・インフラエンジニア・Webエンジニア）/技術職（機械・電気）/技術職（組み込みソフトウェア）/技術職・専門職（建設・建築・不動産・プラント・工場）/技術職（化学・素材・化粧品・トイレタリー）/技術職（食品・香料・飼料）医療系専門職/クリエイター・クリエイティブ職
拠点	丸の内本社/丸の内第二オフィス/大手町オフィス/南青山オフィス/紀尾井町オフィス/浅草橋オフィス/西新宿オフィス/横浜第二オフィス/みなとみらいオフィス/高崎オフィス/北海道オフィス/北海道第二オフィス/東北オフィス/東北第二オフィス/静岡オフィス/中部オフィス/中部第二オフィス/福井オフィス/関西オフィス/関西第三オフィス/大阪オフィス/京都オフィス/神戸オフィス/岡山オフィス/広島オフィス/九州オフィス/九州第二オフィス/南九州オフィス/鹿児島オフィス
おすすめポイント	ニーズに合わせて転職活動を進められる 他の転職サイトより拠点が多い

dodaはオンライン対面や電話、チャットで相談できる転職エージェントです。

実際の対面で緊張して思うように相談できないと感じる方は、気軽に相談しやすい点がメリットです。

また、16万件以上の求人を掲載していて、自分自身のスキルに応じた仕事を提案してもらえますよ。

リクルートエージェント

対応可能なエリア	全国（オンライン面談にも対応）
登録者数	約125万人
求人数	10万件以上
転職可能な職種	営業・販売/経営・企画マーケティング/事務系(経理・総務・人事)/IT・エンジニア/電気・機械科学エンジニア/医療・医薬品化粧品/コンサルタント/建築・土木技術/講師・調理師・介護
拠点	東京本社/西東京支社/宇都宮支社/さいたま支社/千葉支社/横浜支社/京都支社/大阪支社/神戸支社/名古屋支社/静岡支社/北海道支社/東北支社/中四国支社/岡山オフィス/中四国支社/広島オフィス/福岡支社
おすすめポイント	豊富な求人を掲載している キャリアアドバイザーの評判が良い

リクルートエージェントは、豊富な求人数や良質なキャリアアドバイザーが在籍している転職エージェントです。

良質なキャリアアドバイザーが在籍していて、些細な悩みでも相談しやすい点がメリットです。

また、利用者数が約125万人となっていて、知名度の面でも安全に利用しやすいですよ。

マイナビエージェント

対応可能なエリア	全国（オンライン面談にも対応）
登録者数	非公開
求人数	5万件以上
転職可能な職種	SE・システムエンジニア/機械、電気・電子、素材等/営業職/医療系専門職/コンサルタント、監査法人、士業関連/金融専門職（開発・運用・投資銀行系業務・審査・査定）/不動産専門職(マンション管理・賃貸管理・不動産開発)/クリエイティブ/経営・企画・管理・販売・サービス事務/建築設計・土木・プラント・設備
拠点	銀座オフィス/神奈川支社/北海道支社/宮城支社/名古屋支社/京都支社/大阪支社/大阪支社/兵庫支社/福岡支社
おすすめポイント	GMOリサーチ株式会社によるアンケート調査で、「20代の転職エージェント満足度」第1位を獲得 転職状況のヒアリングを重視

マイナビエージェントは、Web面談で気軽に相談ができる転職エージェントです。

また、GMOリサーチ株式会社の調査結果によると、「20代の転職エージェント満足度第1位」を獲得しています。

20代の方で転職相談を検討している方は、マイナビエージェントが便利ですよ。

まとめ

今回は、転職エージェントが転職相談のみでも利用できる背景や利用時のメリット、転職エージェントの活用術などについて解説しました。

転職エージェントは経験豊富なプロが在籍していて、気軽に悩みを相談できます。

また、複数の転職エージェントに登録することで、幅広い求人も同時にチェックできます。

本記事が、転職活動の一助になれば嬉しく思います。

転職を相談したい人によくある質問

転職を相談したい人によくある質問をご紹介します。

同じような悩みを抱えている人は、参考にしてみてください。

転職相談の服装は？

転職エージェントの面談における服装は、基本的には私服で問題ありません。

スーツは、面接の身だしなみをチェックする際に着用します。

普段の面接トレーニングは、通常のリラックスした服装で面談しましょう。

転職相談はチャットで可能？

転職相談をチャットで受け付けている転職エージェントも存在します。

チャットに対応している転職エージェントは、「doda」です。

dodaはすぐに返信があり、回答が分かりやすいと評判です。

また、利用者からの満足度合いが90%以上となっていて、高評価を得ています。

チャットで転職相談を検討している方は、dodaを利用してみるのも一案です。

転職エージェントに相談できる範囲はどこまで？

転職エージェントは、積極的に些細なことも相談する姿勢が大切です。

キャリアアドバイザーは求職者の希望やスキルなど細かな情報を把握し、有意義な転職活動をサポートしたいと考えているためです。

注意点として、前職の悪口や不満などを口にすることは控えましょう。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは1人で数人の求職者を担当していて、消極的な求職者に好印象を持ちません。

そのため、転職エージェントは前向きに転職を検討できる際に相談することで、有意義な転職活動が実現できます。

自分自身の気持ちが前向きに変化していると感じる場合は、転職エージェントに相談してみるのが良いでしょう。

転職エージェントの相談でやってはいけないことは？

転職エージェントの相談の際にやってはいけないことは、以下の通りです。

• 面談の日時や書類の提出期限が遅れる
• 面談の時間を超過しても相談を辞めない
• 学歴や経歴、過去のキャリアを偽る
• 転職の意志が低い態度をとる
• 不平不満を口にする

面接の日時や書類の提出期限を守らない方は、時間にルーズな印象を与えてしまいます。

2番目の面談の時間を超過しても相談が続く場合も、タイムマネジメントができていない印象を与えがちです。

経歴や過去のキャリアを偽ることは、自分自身の等身大の姿が見れていないことにもつながります。

また、キャリアアドバイザーは求職者のスキルやキャリアを確認し、最適な求人を紹介するサービスです。

そのため、適切な申告をしない方は、見当違いの求人を紹介する可能性が高いと考えられてしまいます。

転職の意思が低い態度を取る人は消極的な求職者だと受け止められるため、求人を積極的に紹介しづらくなります。

最後の項目の不平不満を口にする人は、前職のネガティブな気持ちをキャリアアドバイザーにぶつけてしまいがちです。

転職は自分が前向きな気持ちの場合に、積極的に行動すべきです。　

自分自身が成長している実感があるからこそ、次の職場を前向きに検討できるからです。

一方で、自分自身に後ろめたさや成長が感じられない場合は企業や上司に責任転嫁し、退職に踏み切ったことになります。

同じ「退職」という表面的な行動は同じですが、内面の動機は全く異なります。

先程取り上げた留意点に注意し、前向きな気持ちの際に転職エージェントへ相談しましょう。

ハローワークで転職相談は可能？

ハローワークを利用することで、転職相談が可能です。

ハローワークと転職エージェントは転職相談が可能な点は同じですが、下記の違いがあります。

	ハローワーク	転職エージェント
求人数	◎	○
求人の質	△ （担当職員により異なる）	○ （比較的安定している）
サポート体制	△	◎
利用料金	無料	無料
特徴	豊富な求人数を掲載 失業給付が受給できる	プロのキャリアアドバイザーによる 書類添削や面接練習が充実

ハローワークは時期によって求人数に差がありますが、100万件程度の求人が掲載されています。

転職エージェントは大手で10万から20万件程度なため、ハローワークの方が多くの求人が閲覧できます。

また、ハローワークと転職エージェントの大きな違いは、ハローワークは失業後に利用でき、転職エージェントは転職活動中に現職の仕事を続けられる点です。

経済的な生活のリスクを重視する人は、転職エージェントで地道に理想の転職先を探すのがおすすめです。

そして、転職エージェントはプロのキャリアアドバイザーによる応募書類の添削や、面接トレーニングを実施しています。

自信を持って転職活動に臨むためにも、プロのキャリアアドバイザーから指導を受けるのがおすすめです。